17~19日、苫小牧市民会館で行われた「第67回 全道高等学校演劇発表大会」。20日に結果が発表され、最優秀(来夏、長野での全国大会に推薦)に余市紅志、優秀のうち「春フェス」への推薦に札幌北斗が選ばれた。2校とも全国は初めてで、余市紅志に関しては3年生が卒業してしまうため、来夏に向けて主要キャストの変更が必要になる。どうなるのか気になるところ。
さて、いろいろあって18作品中7作品しか観られなかったけれど、個人的な感想を書くと、昨年審査員をやった時よりも審査は難しかったのではと想像する。観た学校について、ちょっと感想を書いてみる。
●函館中部「漬物語」 生徒創作
高校生2人が偶然迷い込んだ漬物屋で、繰り広げられる対話劇。気になったのが、漬物の匂いを「くさい!マジくさい!」と繰り返されるせりふ。ネガティブな言葉を続けて聞かされると、聞いている方も嫌な気分になることがある。「くさい」と言葉に出さなくても、例えば鼻をクリップでつまむとか、鼻にティッシュを突っ込むとか、見た目で「相当くさいんだな」と思わせる方が、演劇として面白いのでは?
脚本は「古い(ダサイ)-新しい(かっこいい)」の対比を軸に、次々と展開していくテンポの良さが心地良い。実は梅ちゃんがおばあちゃんより年上とか、香さんの衣装が気が付けば替わっているとか、細かなところでも笑いを取った分、言葉で全てを説明しようとしているところが惜しかったかな。
続く
text by マサコさん